『スピードマスター世界史問題集―世界史B 』

 

はじめに

『スピードマスター世界史問題集―世界史B』について書きます。世界史を受験で使う人向けの記事です。

 

評価

おすすめ度:☆☆☆☆☆(星5が最大)

難易度:基礎

 

特徴

教科書をある程度読んで理解を深めた人が知識を定着させるためにやるのが良いと思います。

 

30テーマにまとまっているところが最大の長所です。その気になれば1日で1周することも可能です。それでいて世界史で覚えておくべき知識はかなり網羅されているので、共通テスト(センター)レベルの問題であれば満点かそれに近い点数が取れます。私大の世界史にはあまり詳しくないのですが、少なくとも早稲田の文学部はここ数年の問題と傾向が変わらなければこれでほぼ9割程度取れるはずです。

 

この本は各章ごとに内容が整理されたページと空欄補充問題のページによって構成されているのですが、後者の問題文は山川の教科書の記述を簡潔にしたものなので、空欄の用語ごと文章を覚えてしまえば論述対策にもなります。

 

世界史が苦手でとにかく知識を詰め込みたい人から、世界史はある程度できるが軽く通史を復習しておきたい人まで、幅広い層にとって使い勝手の良い本だと思います。

 

 

アマゾンレビューについて

以下の文章はアマゾンレビューからの引用です。

『時代と流れで覚える世界史B用語』(シグマベスト)の出来が良すぎる。ゆえに、この問題集に評価5は過大評価である。

 

『時代と流れで〜』は見開きでまとまっており、とても見やすい。
これがある以上、
『スピマス』は、すべて覚えた受験生が、センター試験直前に一気に解いて知識を確認する用途でしか使う意味を成さなくなった。(以前は知識定着を図る初期の段階での使用も推奨されていた。)

 

『時代と流れで覚える世界史B用語』は私も使っていたのですが、一概に『スピマス』よりも優れているとは思いません。というよりむしろ、『時代と流れで〜』と比較することにより『スピマス』を使うメリットが明確になるように思えてきます。以下は『時代と流れで〜』の特徴です。

  1. 右ページに文章、左ページに図や写真、表が載っている。
  2. 85章に分かれている。
  3. かなり細かい用語まで載っている(『はじめに』によると難関私大でも8〜9割程度得点できるとのこと)

 

以上のことから、とにかく情報量が多いのが分かります。問題集、特に暗記を必要とする科目は何度も繰り返し解かないとあまり意味が無いので、分量が多く、一周するのに時間がかかる問題集が良書とは限らないでしょう。一方でスピマスはとにかく周回しやすく、世界史で難問、奇問を出してくる大学を受ける人でなければこちらの方が効率的に点数を伸ばせるはずです。仮に上記のような大学を受ける人であっても、例えば世界史を最低限で済ませる代わりに英語の学習時間を増やしてそこで稼ぐなどという手もあるでしょうし、どうしても細かい知識を覚えなければいけないという人は案外少ないのではないでしょうか。

 

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