クイズその53
正しいものを(1)〜(4)から選びなさい
(1)皇道派は総力戦に備えた高度国防国家を合法的に建設しようとした。
(2)岡田啓介内閣は国体明徴声明を発し、天皇機関説を支持した。
(3)統制派は二・二六事件を鎮圧したのち、内閣に圧力をかけて軍部現役武官を復活させた。
(4)日本は国際連盟から脱退したのち、日満議定書に調印した。
解説
(1)統制派のこと。皇道派は天皇中心の精神主義的な昭和維新路線を唱えた。
(3)正文。統制派は二・二六事件を機に皇道派を排除して陸軍の主導権を握った。
(4)1932年に満州国を建国し、日満議定書を結んでこれを承認するも、1933年にリットン報告書にもとづく対日勧告決議案が臨時総会で可決され、日本は国際連盟を脱退した。
クイズその52
正しいものを(1)〜(4)から選びなさい
(1)大川周明が『日本改造法案大綱』を著し、北一輝が猶存社を設立した。
(2)戦後恐慌や金融恐慌に続いて関東大震災による震災恐慌が発生した。
(3)田中義一内閣は台湾銀行救済勅令案を用意するも枢密院に否決され、総辞職した。
(4)産業合理化を進めるために重要産業統制法が制定され、カルテル活動が保護された。
解説
(1)北一輝が『日本改造法案大綱』を著し、大川周明が猶存社を設立した。
(2)戦後恐慌→震災恐慌→金融恐慌の順が正しい。
(3)緊急勅令案を否決されたのは第1次若槻礼次郎内閣。田中義一内閣は張作霖爆殺事件の事後処理に失敗し、天皇の信用を失ったことで総辞職した。
(4)正文。cf.https://ameblo.jp/nojimagurasan/entry-12217281461.html
クイズその51
正しいものを(1)〜(4)から選びなさい
(1)美濃部達吉が『中央公論』で提唱した民本主義は政党内閣の実現を目指すものであった。
(2)原敬は衆議院に議席をもつはじめての首相であったが、普選運動を主導した。
(3)日本はパリ講和会議で人種差別撤廃の条項を挿入するように主張した。
(4)国際連盟の常任理事国であったアメリカはソ連やドイツの参加を認めなかった。
解説
(1)民本主義を提唱したのは吉野作造。美濃部達吉は天皇機関説を主張した。
(2)原敬は「平民宰相」などとも呼ばれ、1918年に本格的政党内閣を組織したが、普通選挙には否定的であった。
(3)正文。ヴェルサイユ条約では人種差別撤廃条項は認められなかったものの、山東省の旧ドイツ権益や赤道以北のドイツ領南洋諸島の委任統治領を獲得した。
クイズその50
正しいものを(1)〜(4)から選びなさい。
(1)第一次世界大戦中、世界情勢の混乱にともなって日本の輸出は縮小した。
(2)1930年代には電力消費量が増加し、猪苗代・東京間の長距離送電に成功するなど水力発電が発達した。
(3)1910年代には日米船鉄交換条約が成立し、日本の船舶輸出が増大した。
(4)欧米諸国が金輸出を解禁したのにともなって寺内正毅内閣も金輸出を解禁し、日本は金本位制に復帰した。
解説
(1)ヨーロッパ諸国の後退にともない、中国に綿織物、アメリカに生糸、ヨーロッパに軍需品などを大量に輸出し、大戦景気を迎えた。
(2)猪苗代・東京間送電に成功したのは大戦景気を迎えた1915年。
(3)正文。第一次世界大戦により世界的に船舶が不足し、日本の造船業が急激に拡大した。内田信也に代表される船成金も登場した。
クイズその49
正しいものを(1)〜(4)から選びなさい
(1)ドイツによるポーランド侵攻をきっかけに日本はドイツに宣戦布告し、青島を占領した。
(2)大隈重信は西原亀三を派遣して段祺瑞政権に対する借款をおこない、中国における日本の影響力の拡大を狙った。
(3)第一次世界大戦中に結ばれた石井・ランシング協定は九カ国条約締結にともない破棄された。
(4)第一次世界大戦終結後にロシア革命が発生したため、列国はシベリア出兵をおこなった。
解説
(1)第一次世界大戦が勃発すると日本はドイツに宣戦布告し、青島を占領した。ポーランド侵攻は第二次世界大戦がはじまるきっかけとなった。
(2)西原借款は寺内正毅内閣のもとでおこなわれた。
(3)正文。cf.https://www.y-history.net/appendix/wh1502-034.html
(4)ロシア革命とシベリア出兵が第一次世界大戦中のできごと。大戦終了後に列国が撤兵していくなかで日本は駐兵を続けたため、避難された。